
実際にユニットバスを掃除していて、よく思うことなんですが、
「換気扇やエプロン(浴槽の手前にはめこんであるパネル)の中がこんなに汚れていたら、いくら表面の見えるところを掃除してもカビが生えやすいよなあ。」
と。
見えない部分をちょっと手入れすることで、もしかしたら今までの苦労が必要なくなるかもしれませんよ。
- お風呂のカビ取りが日課になっている。
- カビ取りしてもすぐカビが生えてくる。
- 換気扇回してるのにカビが多い。
- 表面上はカビが見当たらないのに、お風呂がかび臭い。
もしあなたが、このどれかに当てはまるとすれば、今回の記事は参考になるかもしれません。
かびは、室温と湿度、そして栄養分があるという条件が整うと、急激に増えます。
温度は5度から35度の間
湿度は、カビが付着している表面の湿度が80%以上
そして、埃や汚れなどの栄養分がカビ発生を促進させます。
つまり、ご家庭でこの条件が整った場所といえば、お風呂や窓際や壁紙の結露表面、台所のシンク周りなどが挙げられます。
特に、お風呂のカビは、多くの方が悩まされていることでしょう。
本当に換気できていますか?
「換気扇を回しているのに、カビが生えるんです。」
そういった、相談を受けることがあります。
でも、換気扇の音はするけど、中を開けてみたことがない、という方も多いのではないでしょうか?
もしかしたら、羽根がつまって、吸い込んいないので湿気が換気できず、カビの原因になっているのかもしれません。
まず換気扇を確認してみましょう。
こんな感じで羽根にホコリが付いていませんか?
羽根に埃もつかず、快適に回っているのであればOKです。
欲を言えば、たばこの煙や線香の煙などを使って、きちんと吸えているか確認してみるのもいいでしょう。
換気扇自体は調子よくても、ダクトが外部に出ている部分のガラリ(格子状の排気口)が詰まっていることも考えられます。
振動がひどい、音がするという場合は、埃が羽根の全体に付着して、羽根の回転バランスが崩れて、振動しているのかもしれません。
もし埃がついているなら、電源を落として、歯ブラシなどで羽根の部分をブラッシングしてみましょう。
掃除機を片手に行なってもいいですが、家庭用の掃除機はホースが短いので、1人が掃除機を持ち上げ、もう一人が掃除というように2人で行えば楽です。
それでもすっきりしない。
かなり埃が付着している。
黒いカバーの中にゴミが溜まっている気がする
という場合には、羽根を取り巻く、シロッコファンカバーを外して、徹底的に行うこともできます。
しかし、ファンのプラスチックカバーが外れないことがあります。
黒いカバーの奥の方にネジが3・4ヶ所あるので、緩めればいいのですが、天井の穴が換気扇本体の大きさより小さい時など(天井裏から換気扇を取り付けてある)は、カバーが引っかかって、下ろせないです。
うまいことカバーが外れれば

こんな感じではずれます。ススがこびりついています。

あとは、羽根を取るだけです。中心の六角ネジは、この機種の場合逆ネジ(時計回りで緩む)でした。
外して洗うとこんなかんじです。

埃でつまっています。羽根の役目をしていません。これでは、湿気を外に出すことはできません。
回っているだけで、まったく空気を吸い込まないので電気代の無駄です。

歯ブラシで除去。洗剤で水洗い洗浄。

びっくりです。羽根の色は黒ではなく、ベージュだったんですね。

分解と逆に取り付けて完了。
音も振動してうるさかったんですが、モーターの音だけになり静かになりました。
所要時間、ここだけでも20~30分。
以前にも書きましたが、このような換気扇の分解掃除は、脚立に登ってなおかつ外しにくい時もあるので、やってみると大変さがわかります。
あなたも風呂やトイレの換気扇、覗いてみてください。
分解が面倒なら、
サッシブラシなどで、ブラッシング(下に敷物を敷いて行なってください)してもいいですが、羽根の周囲を均等にブラッシングするようにしてください。
部分的にきれいになると、バランスが崩れてファンの音や振動が高くなることもあります。
やっぱり、ばらして行うのが完璧に掃除できていいです。
古い換気扇等は、配線などに注意してください。はずれにくかったら無理に分解しないこと。
これで、換気もできて浴室内を乾燥させることができるので、少しはカビの生え具合も変わると思います。
それともう一点、換気扇を回しているとき、ユニットバスの扉を閉めて換気している方に注意点。
扉の下方にある、吸気口も詰まっていないか確認してみてください。

この部分がつまっていると、浴室内に外部から空気が取り込めず、換気が十分にできません。
見逃しがちになる部分なのでチェックしてくださいね。
ちょっと、長くなりましたので、続きは次回にしたいと思います。
カビがすぐ生えるもう一つの原因
「エプロンの中の。。。」
あなたのお宅の浴槽の手前のパネル(エプロン)の中も確認してみましょう。
次回に続きます。
【ワンポイント】
お風呂から上がる前に、全体にシャワーで冷水をかけ、全体を冷やし、水滴を拭っておくと壁面やパッキンにカビが生えにくいです。面倒ですが一手間かけるだけで、カビが生えにくくなります。
ワイパーやマイクロファイバークロスなどが、早く水分を除去するのには便利です。
★風呂ワイパーを楽天で確認。柄のついた天井用もありますね。吸湿の良いマイクロファイバークロスを確認してみるサーキュレーターも有効でしょう。
Honeywellターボサーキュレーター(首振り) HFT-114 -BKの感想
カワック(西日本)、ホットドライ(関東)などガス会社が提供している浴室暖房乾燥機も有効ですが、これだけでも実際は床に近い部分は、カビが生えることがあります。
換気扇など機械的な乾燥と窓からの換気、水気を拭うのを並行して行いましょう。
シロッコファンをはずして行う掃除は、基本的にはメーカーの取り扱い説明書には記載されていません。
自己責任での作業になります。もうすこしメーカーさんには、換気扇掃除が楽になる構造にして欲しいですね。
仮に自分で行う場合、ファンの中心の六角ネジを緩めるのに、このような六角レンチセットがあれば便利です。
フランクドライブソケットソケットレンチセット 39組参考にしてみてくださいね。